猫、あずかってくれませんか? [猫日記]
朝礼が終わってから事務室に戻ると、幅30cm、長さ50cm、高さ40cmくらいのダンボール箱が私の机の横に置いてあった。
新しい治工具が届いたのかな?と思って開けてみると、どういうわけか、そこには子猫が一匹入っていて、私と目が合うと「ミャ~」と挨拶をした。
「むむむ、なんでここに猫がいるんだ?」
このまま知らなかったフリをしようと蓋を閉めてから「さて、どうしたらよいものか……」とうろたえていると、そこに課長のZ がやってきた。
「猫、あずかってくれませんか?」
「猫って、もしかして、これのこと?」と私はダンボール箱を指差した。
「はい、拾いました。」と当然のことですと言わんばかりの口調で彼は答えた。
「拾いましたって言ってもねぇ。 とにかく、何で私があずからなきゃいけないの?」
「ひろネコさんは犬と猫とどちらが好きですか?」
「そ、そりゃあ猫だけど……」
「じゃあ、大丈夫ですよ。」
「おいおい、何が大丈夫なんだ? 私は単身赴任でマンション暮らしだし、一時帰国のときとか誰もいないし……」
「とにかく、あずかってもらえませんか? 飼い主が見つかるまでの間、お願いします。」
無印のダンボール箱の中で子猫が「ミャ~ミャ~」鳴きはじめた。
もう一度、無印のダンボール箱を開けて子猫を見ると、なかなか可愛い顔をしているではないか。
「そっかぁ、飼い主が見つからないのか。可哀相だなぁ。」と言いながら猫の鼻先に顔を近づけると、「ミャ~」と情けない声で返事をした。
仕方ない、今日一日あずかってやるか。
で、事務所の中で放置プレー。
面白いから写真を撮ってみました。(ちゃんと仕事しろよ!)
ISO関連書類の棚でウトウト
そして爆睡
目覚めると外の様子を伺っています
それから、おもむろに棚から出てくるとスタスタと私の方へやってきて机の上に飛び乗りました。
仕事はいいから遊ぼうよ!
なんで遊んでくれないの?
いや、あのその、仕事ってわけじゃないんだけど……さっき撮った写真をカメラからパソコンに
転送していると子猫がキーボードの上に乗っかって妨害工作を始めました。
仕方なく、子猫と遊ぶ私。(だ~か~ら~、仕事しろってぇの!)
遊び疲れて再び爆睡 (かわいい寝顔なのだ!) こちらはその隙に仕事。
バッタを発見! 野生の血が騒いでます。
結局、今日一日は仕事にならず。 こりゃ先が思いやられるなぁ。
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