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2012年的桜花 その2 [自然]

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一時帰国している間に通称「阿部倶楽部」のメンバーで修善寺へ行ってきました。

「阿部倶楽部」は高尚な趣味を持ったセレブの集まりでも怪しい秘密結社でもありません。
元はと言えば「カミサンが銀行勤めをしていた時の同僚の集まり」がはじまりで、後にカミサンの友達のダンナ達と私、さらにそれぞれの息子や娘が加わって年に何度か飲み会を開いたり旅行に行ったりして遊ぶだけの人畜無害な一般庶民の集まりです。

さて、今回「阿部倶楽部」の集合場所となった修善寺ですが、ここは私にとって学生時代からの馴染みの場所。
今でも伊豆方面に出掛ける時は必ず寄ってみたくなるお気に入りのポイントです。
私は何だか懐かしくなって、一人バイクに乗って別行動で集合することにしました。

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学生時代、九段下にある某S大学の夜間部に通っていた私は午後9時に講義が終わるとHONDA CB750Fを駆る「友ちゃん」と大学の地下一階にあるロビーで集合してから第三京浜の保土ヶ谷パーキングへ向かうのが週末の恒例。
到着したらまずは腹ごしらえ。
そして入れ替わり立ち替わりやって来る「走り屋」たちの自慢のマシンを眺め、誰が速そうか当てっこしながらクルマ流れが空くまで時間を潰します。
午前0時を過ぎてクルマの数が疎らになったことを見定めると、私と友ちゃんは横浜新道を戸塚方面に向かってスタートを切ります。

横浜新道から国道1号線に入り、戸塚の交差点を曲がって鎌倉方面へ。
海岸沿いを走る国道134号線に出たら由比ヶ浜あたりでバイクを停めて砂浜に下りると静かに波寄せる夜の海を眺めながらあんなことやこんなことを語り合うのでした。
あいや~、男同士の熱い友情!
今考えると「青春してたなぁ」って思います(爆)

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はじめての中型バイクは白地に青いラインのYAMAHA RZ250R。
バックミラーで後ろを振り返ることもなく突っ走った20歳の夏……(遠い眼差し)
それから真っ黒のKAWASAKI GPZ400R、HONDA XL125R、YAMAHA SERROW、DUCATI 400F3と乗り継ぎ、大型免許取得後は黄色いDUCATI 748R。

大陸へ渡るようになって手放したものの、やはりバイクが恋しくなってKAWASAKI 250TLを昨年の春にゲット。
しかし一度でもオーヴァー100馬力の「ナナハン」の味を知ってしまったこの身に単気筒の250ccはいささか物足りず、次は再びDUCATIか、それともBMWにしようとかと密かに目論んでいる私です(あ、カミサンには内緒ですよ)。

おっと、話が脱線してしまいました。

で、由比ヶ浜あたりで青春していると、そのうち夜が明けてきます。
夜が明けてくるとお腹がすくので近くのコンビニで缶コーヒーと朝食を調達します。
それから「今日はどこへ行く?」という相談となり、大抵の場合は小田原から伊豆スカイラインを経て湯ヶ島に向かい、天城峠を越えてから石廊崎へ。
それから海沿いの国道136号線で西伊豆を回り、土肥から山道に入って修善寺に到着。

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修善寺に行ったら必ず立ち寄っていたのが桂川の川中にある「独鈷の湯」。
野趣溢れるこの出湯は桜の季節には花見をしながら湯に浸かることができるのです。
足だけ浸けて済ますこともありましたが、人の気配がなくなったところを見計らいスッポンポンで一風呂浴びるのが最高の楽しみでした(笑)

やがて夕暮れ。
「そろそろ行くか……」とどちらかが呟くと週末の旅は終りに向かいます。
そして互いに無口なままエンジンを掛け、後はひたすら東京を目指して突っ走りました。

そんなわけで修善寺は「非良」と呼ばれていた学生時代の軌跡が残る懐かしい場所です。
そして独鈷の湯は今でもコンコンと湯が湧き出していて、あの頃と変わらぬ風情を漂わせているのです。

 


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