頭痛 [自言自語]
風邪をひいた。
今朝、いきなり。
全身が鉄のように重い。
頭が熔けるように熱く、そして割れるほど痛かった。
電話を掛けた。
仕事には行かない。
電話が鳴った。
喧嘩したばかりのあの人からだ。
今日は一人にしておいてくれないか。
いや、これからは一人で充分だ。
決して一つにはなれないのだから。
「寂寞」……それは二人でいたって同じでしょう?
北の荒野をどこまでも歩きたいと思う。
我迷住了什么?
降り積もる雪をも吹き飛ばすような風の中
レンズの矛先は風景ではなく、自分だ。
ここでは陽の光でさえ冷たい。
生きているのは自分だけのような錯覚。
いや、それは錯覚なんかじゃない。
いつだって、どこだって、そんなものじゃないか?
一人でいるのが辛かったら、それはどこへ行っても同じじゃないか?
もう歩く必要なんてないのかもしれない。
どこまで行っても終点なんてないかもしれないんだから。
注: ここに掲載した写真は吉林省白城市通榆县の向海湿地で撮影したものです。
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